5月も下旬に入り、私の校長先生方への表敬訪問も2周目に入りました。
写真の花は「ヤマコブシ」。花言葉は〝信頼〟です。
学校は地域や保護者との信頼関係で成り立っています。各学校の校長先生方は、その信頼関係を崩さないように細心の注意を払っています。
それでも、なかなか信頼関係の溝を埋められない状況があちこちで生じています。
本日訪問した学校では、「マウントをとりたがる保護者」への対応に大変だったと伺いました。どうしてマウントをとりたがるのか。それは、「ご自分の職場での仕事がうまくいっていないため、そのうっぷんや腹いせを学校で発散する」傾向にあるからです。
幸せな人や満足している人に、あまりクレーマーはいません。学校や校長に対して執拗な攻撃をする方の多くの保護者は、日ごろの不平不満や納得のいかない事情を抱えていらっしゃる方が多いように思われます。そして、振り上げたこぶしをどう降ろしていいか分からないまま、教育委員会にも散々不平不満をぶつけ、学校の管理職にもぶつけ、感情がおさまるまでそれが続く傾向にあります。
ぶちまけられた校長や教頭はたまったものではありませんが、学校というところは病院と同じ公的な場所なので、すべて真摯に受け止めなければなりません。
保護者にとって、学校側の説得は「理屈」にしか聞こえないのです。説得よりも〝納得〟がほしいのです。その納得の落としどころを見極めるのが、管理職の腕の見せどころといえます。たくさんの修羅場をくぐらないと、その見極めは難しいと思います。
松下教育研究所にご相談ください。ともに考え、応援していきますので。
もうお一方の校長先生から伺った話では、「男尊女卑の傾向の強い地域では、女性管理職の仕事がとてもやりづらい」ということでした。
つまり、校長先生が女性である、というだけで軽く見られてしまう、というのです。田舎であればあるほど、そのような傾向があるのかもしれませんね。しかし、ある教育委員あがりの校長先生はこうおっしゃっておられておりました。
「女性管理職の資質・能力は男性にひけも劣らず高く、きっちりとした結果を出すのは、どちらかというと女性管理職の方である!」
女性管理職が増えるのもうなずけます。しかし、地域の固定観念として根強く占める〝男尊女卑傾向〟にどう対処するか!?
①考え方を正すように地域の名士にお願いする
②相手にしないでスルーする
③仕事の成果で見返す
この3つのいずれかではないかと思っています。この悩みについては、本研究所でも今後の課題として継続して考えていきたいと思っています。
訪問2周目に入り、より各校長先生の問題意識や課題点が明確になってきました。今後も時間のある限り、訪問は継続していきたいと思っています。本研究所は、学校のミカタですからね。
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