さきほど、とある番組で「生成AIの現状と行く末」について報道していました。
先日も文科省をはじめ、大学側も生成AIについての方針を出したばかりですが、教育現場の若手の先生方の実状を見ると、「なかなか教材研究する時間が確保できない」というところが現実だと思います。
指導要領や指導書を見ても、よく分からない。その通りやってもうまくいかない。では、どうする・・・というあたりで、もし若い先生で〝生成AI〟を活用して指導案づくりをしてくる若者も出てくる可能性があるとふと思いました。
管理職やベテランの先生からすると、「そんなことしたら本当の教師としての力がつかない」「本末転倒!教材研究するからこそ、力がついてくるんだ」という強い反論が返ってくると思いますし、私も現職であれば、猛反対していたと思います。
しかし、働き方改革が進む中、人手不足や不登校対応、保護者対応などで放課後の時間がどんどん奪われる現状を踏まえると、「生成AIをうまく活用するのもありかな」と思うようになってきました。もちろん、AIに指導案をそのままつくらせるのはいけないことですが、サンプル案をいくつか条件を変えて作らせたうえで、最後は自分の責任で作り直して仕上げる、ということもありかもしれない・・・と教育現場の実態を見て、そう思うようにもなってきています。
もちろん、賛否両論ありますし、文科省や教育委員会の方針も受けてのことではありますが、ある程度の活用はやむなし・・・という状況に追い詰められている現場がある、ということは考慮すべき時代にきているような気がします。
今後、人類はこの〝生成AI〟をどう扱っていくのか。人智を超える自律型AIがうまれてしまうと、『ターミネーター』という昔の映画であったスカイネット社が開発したロボットやコンピュータに人類は支配下に置かれてしまうか、下手すれば人類滅亡にまで追い込まれてしまう未来がきてしまうことも考えられます。いよいよそんな時代になったのだなと怖い気もしています。
今後もデジタル社会に身をゆだねてしまうのか、アナログな人間だからこそ、アナログのよさを温存し、人間の温もりや優しさ、血の通ったシステムを残し開発していく社会をつくっていくのか、今生きている私たちの決断が、もうじき迫られる時代が、目の前に迫ってきていることを、今回のテレビ番組を見て痛感した次第です。
このブログを見た皆さんは、どう思われますか。AIの力を指導案作成などに活かすことは、ありでしょうか。それとも、やはりスタートから自力でつくらせることの方が大切であると思われますか。いずれ、現実化してくる問題であると思われます。ご一考いただければ幸いです。
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