平和教育をする前に知っておきたいこと

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 先日、金沢のクルーズターミナルにて「山本五十六的な生き方」の歴史講話を聴いてきました。2時間40分にわたる長い講話でしたが、あっという間に終わったという感じの内容の濃いものでした。

 五十六は、冷徹な眼で「日米決戦」は避けるべきという立場にありました。そして、連合艦隊司令官は実は固辞しており、本当であれば、海軍大臣か海軍副大臣として、この戦争を避ける立場で使命を果たすつもりであったことが、この講話で初めて知りました。

 みなさんご存じの通り、この戦争は「自衛戦争」です。教科書に書かれている「侵略戦争」ではありません。これは、マッカーサー元帥も戦後、認めていることです。東京裁判でインドのパール判事も証言しています。ここからすでに、歴史観をゆがめられていることにそろそろ気づくことが大切ではないかと私は思っています。

 明日は、長崎に原爆投下がなされた日。そして、15日は終戦記念日ですが、どうして日本に原爆が投下されたのか。ポツダム宣言をすぐに受諾させないように仕組まれていた事実があります。どういうことか。原爆を日本に投下したかったのです。日本は終戦するつもりであったのに、ポツダム宣言を受諾させるキーワード「天皇制度を継続させる」という文言をわざと打消し、戦争を引きのばすことで、原爆投下をあえて実験したかった、というのがアメリカ側の本音です。

 なぜ二発なのか。広島型はウランの爆弾。長崎型はプルトニウムの爆弾。その二つを比較実験したかったのです。では、ドイツにはなぜ投下しなかったのか。ドイツは白人であり、日本は東洋人だったからです。つまり、人種的な差別・偏見がありました。

 原爆投下だけでなく、東京大空襲も、すべて民間人を殺戮した明白な〝虐殺〟に他なりません。平和教育では、「戦争は悲惨だ」「戦争で多くの人の命が奪われて、かわいそう」という視点ばかりがクローズアップされていますが、アメリカが行った民間人への大量虐殺は、〝国際法違反〟による明らかな戦争犯罪と言えます。そこの冷徹な視点をなしにして、今の平和教育を展開していくのは、どうなんだろうかと私は思います。

 社会科の教科書では、いまだに〝自虐的な歴史観〟で覆われた内容になっていますが、それはGHQの『ウォー・ギルト・インフォメーション・プログラム』や『プレスコード』による日本人を洗脳する政策の影響が、戦後80年近くたってもまだ色濃く残っているからにほかなりません。

 歴史の真実をまずは知ることから始めないと、いつまでたっても〝米中への忖度外交〟に終始することになるでしょう。このままでは、本当の「日本の自立」は程遠いと私は痛切に思っています。(国防・エネルギー・食糧・デジタルセキュリティ等の面で下手すると植民地化する恐れがあります)

 これをご覧になっている先生方、ともに真実の歴史を学びませんか。私は、10年前、『戦争・経済発展百年史 13時間の授業記録~自虐史観からの脱却をめざして~』という授業記録を発刊しております。これを見れば、歴史の真実が垣間見ることができます。

 もし、手にとってご覧になりたい方は、松下教育研究所にお問い合わせください。ともに歴史の真実を学んで参りましょう。必要とあらば、プレゼンを通した歴史講演も可能です。

「愚者は経験から学ぶ 賢者は歴史から学ぶ」

 これはけだし名言です。平和教育を実施するには、確固たる歴史観が必須です。何となくという風潮や空気感、同調圧力で実施するものではないことを心に銘じて、まずは知ることから始めませんか。

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