『いのちのめがね』(灰谷孝著)の解説・第二弾です♫

ストレスと眼は、とても深いつながりがあるそうです。私は緑内障のため、左眼がほとんど見えません。視野が欠けて左眼だけだと、全体の5分の1以下しか見えないのです。
しかし、「心理的視野狭窄」といって、精神的なストレスや光過敏による視野狭窄も起こるのです。
なぜそうなんるのかというと、光過敏などの場合、脳が情報を減らす「戦略」として視野を狭くしようと働きが起こるのです。
発達障害のお子さんは、この視野狭窄による周辺の視野の狭さから、生活や学習への障害が生じている可能性があります。
例) ・視野が狭いために、急に道路に飛び出す
・周囲で遊んでいる友達に気づかずにぶつかる
・視野狭窄と逆で、周辺視過敏で、周辺の動きで過敏になり集中できない
実は、周辺視は、視野の99%を占めているそうです。周辺視があることで、危険から身を護ることができるのです。しかし、ストレスがかかり、生き残り優先の状態になると、目の前の状態をやり過ごすために、〝脳の省エネ〟を行うのです。そのため、眼は視野を狭くし、脳に入る情報を減らし、記憶力を落として、現状維持・自己保身へのエネルギーを優先にするのです。
そのような状態の子どもへ、どんな働きかけをしてもうまくいきません。
そこで、視野を先に回復させることで、よりよい人間関係をつくったり、クリエイティブな脳の働きを吐露戻すことができます。
視野を回復させるには、次の方法があります。
① 深呼吸して落ち着かせる
② 片手を花の前に伸ばし、親指を立てる。
③ その親指で大きく八の字を描き、眼でゆっくり追いかける
④ 3回描いたら、次に横向きの八の字を描き、これも3周して目で追いかける
つまり、クールダウンさせてから、視野を広げる眼の運動をすることが大事ということになります。
次回は、「見る脳」と「体の脳」について特集します。お楽しみに(^^♪
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