「4年生のネタを活かすコツ」~金大講義パート3~

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 金沢大学の講義・3回目。とっても暑い日でした。しかも冷房は効いていない・・・(´∀`*)

 90分間、汗びっしょりになりながら、全力で講義を行いました。(昼食べたかけうどんのすいいぶんが全部出た感じです)

 今回の講義内容は、4年生の学習ネタをどう活かすか、という中身で話をしました。主に次の3点を話しました。

 ① 「わたしたちの県」の活かし方

 ② 都道府県を覚えるコツとは

 ③ 伝統工芸「輪島塗」の効果的な導入

まずは、①について。

 私は現在、ちょうど4年生社会科を非常勤講師として教えております。そのネタを紹介しました。

 「県の概要はあまりおもしろい学習は展開しづらい傾向にある。この内容をどう子どもたちが主体的に取り組ませるようにするか。それは他県との〝対比〟を使うことである」

と解説しました。ちょうど、私の勤務している小学校には、4年生に新採の先生がいます。その先生は〝新潟県〟出身でした。そこで、その新採の先生に『新潟県紹介文』を書いてもらい、子どもたちに紹介することにしたのです。初めて知る新潟県の様子。そこには、地形、土地利用、交通の様子、産業の様子、など〝新潟県の概要〟が分かる内容を網羅したものになっています。

 新潟出身の新採先生に、今度は自分たちで我が石川県の様子を伝えるという目的意識を持たせ、次のような学習課題で学びを展開させていきました。

 <新採先生にわたしたちの石川県の特徴を伝えよう>

 このような目的意識を持たせた学習を展開すると、おもしろくない学習も楽しく主体的になる、という旨を学生たちに伝えました。

 子どもたちには最終的に、〝新採先生に伝えよう 私たちの石川県パンフレットづくり〟を学習のゴールにして取り組ませました。

 学生に伝えたこと : 「教えたいこと」を「学びたいこと」に変えるのが教材研究である

 ②について。社会科では、「47都道府県」を教えるのは、4年生しかないことを学生に強く伝えました。算数の九九が2年生で徹底して覚えさせるように、4年生では47都道府県の暗記が必須なのです。 

 学生たちにまず「47都道府県クイズ」を解かせました。5分間、学生たちは真剣に取り組んでくれました。答え合わせをマイクを回しながら1問1問やっていきました。全問正解は、何とわずか2名!?

 「金大生、頼むぞ~!」と思わずこころで叫んでしまいました(笑)都道府県の暗記は、クイズや覚え歌など、YouTubeでたくさん出ていることを伝え、子どもたちに合うものを活用すればよいことを伝えました。

 ついでに石川県出身者を講義室の前に出させ、「石川県市町クイズ」にもチャレンジさせました。受講者88名中、石川県出身者は約20名ほど。思ったより少ないなと思いました。

 スリーヒントクイズで一人一人マイクを持たせ回答させるのですが、それがなかなか正解が出ない・・・(´∀`*)女子学生が8割を占めているのですが、「地図に弱い女子」という本のタイトルを思い出すほど、正解が出ないのには、驚かされました。今の4年生も石川県の市町の暗記定着率はよくありません。学期ごとに空いた時間に覚えさせているということも学生に伝えておきました。

 ③について。これも対比がキーワード。輪島塗のお椀とプラスチックのお椀との比較から、輪島塗のすごさをつかませる実践例を紹介しました。ここの実践例はあえてシークレットにします(^_-)-☆知りたい方は、弊所の問い合わせ先までお知らせください。丁寧にお伝えしたいと思います(^^)/

 講義終了20分で、次の3つのことを実施しました。

  ❶「忘れられない4年生児童への対応」 

  ➋「社会の窓 ノーベル物理学賞の学者からのAI社会への警告」 

  ❸「今日のふりかえり」

 一人の学生のふりかえりを紹介します。

「都道府県の名前と位置はひたすら暗記して退屈だった記憶があるので、クイズに使うと楽しく学習ができることが分かりました。ただ暗記するよりも感情が動く瞬間がある方が記憶が定着すると思うので、やはり子どもにとっての面白さを重視したいと思いました。メル張りのある学級にするために、教師として絶対に許せないことを子どもたちにしっかり伝えることが大切なのだと分かりました。別の講義を受けて、学級は子どもたちのものというイメージを持っているのですが、松下先生は子どもに自由にさせ部分と教師が取り締まる部分はどのような基準で区別していますか。」

 最後に学生から質問を受けました。これは次回の講義の冒頭で伝えようと思います。学生のふりかえりは、私の宝物です。私自身、学生から学んでいますので。次回も乞うご期待ください(^^♪

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