11月17日(日)午前10時より、アザーンビリヤ二さんのお店にて「防災ワークショップ」を開催いたしました。会場はほぼ満員♫
講師の方は、この写真に写っている川岸仁子さん(防災知識のシェア団体「この指とまれ」代表)といって、北國新聞社主催の講演会や地域での防災講演会で引っ張りだこの方です。
金沢近辺で地震の恐れが高いのは〝森本・富樫断層〟ですが、地震の起こる確率は3%以上。能登の大地震の起こる確率は3%未満でしたから、何かあったらここが危ないということは、金沢近辺の市民としては、危機意識を持った方がいいとのこと。
もっと驚いたのは、この断層の上に「山側環状線道路」(通称ヤマカン)が走っているという事実を知って衝撃を受けました(;_;)/~~~ オイオイ、大丈夫なんかあ~。
地震や洪水が起こっても何とか生き延びるために、「ポリ袋でできるご飯と蒸しパン」がお手軽にできる方法を学びました。やり方は、極めて単純!ポリ袋にお米と水を入れて袋を結び、カセットコンロの鍋で煮るだけでできます!(15分煮て、10分蒸らすだけ)
出来上がりは、次の通り(^^♪
これはご飯です。ふっくら炊き上がり、おいしくいただけました♫ これ、お米は全然洗ってないんですよ(^_-)-☆
これはホットケーキミックスの粉に水を入れて煮て蒸しただけ!ほっこりとしてほんのりと甘いおいしい蒸しパンになりました(^^)/
今回のメインは、この災害時の非常食ではなく、〝我が家の災害時の取扱書をつくる〟ことです。ポイントとしては、次の3つ。
❶ プチプラ対策をすること(安い題材で家具が倒れない工夫をする)
➋ 完璧な対策はない ⇒ 落ちるものを減らす&自宅の安全な場所の確保
➌ 大切なものは残す(これに埋もれても死んでもいいものは残す)
❶について。百均に売っている滑り止めやパッチを家具の間に挟むとか、食器棚のお茶碗やコップの下に滑り止めのシートを敷くだけでずいぶん安全性が変わるとのこと!
➋について。自宅で一番安全な場所はどこか、は各家庭で確認しておくこと。そして、案外見落としがちなところが寝室とのことでした。寝室に何があり、夜寝ているときに地震や土砂崩れが起きたら、どうするか、どこに身を隠すか、考えておいた方がよいとのことでした。
➌について。日ごろから断捨離しておくことがおススメ。要らないものがホントたくさん棚の上とか高い所に置いてあります。今一度、確認してホントに必要なモノ、大切なもの以外は捨てるのが一番です。「自分の命とその残したいモノとどちらが大切か?」と自問自答したらよいとのことでした。
洪水時の話も衝撃的でした。道路に25cm以上浸水したら、車の避難はあきらめるべき!車が立ち往生するだけでなく、ドアから出られなくなる恐れもあります。
また、歩いて避難所に行くとき、履物は長靴がいいか、ズックがいいか、サンダルがいいか。実は、ズックがいいのです。歩きやすいからです。しかし、25センチ以上の浸水した道路をあるのは、非常に危険です。足元に何があるか分からないからです。マンホールの穴にでも落ちたら、もう二度と出られなくなるそうです。ですから、浸水時は、二階に上がるのが一番だとのこと。
非常時の防災食やグッズは、1階と2階と分散して置いておくほうが良いという話も学びとなりました。せっかく用意した防災グッズが置いてある部屋そのものがつぶれてしまったり、流されてしまったりしては元も子もありません。分散して保管しておくことが一番とのことでした!
講演後も参加者からたくさんの質問が相次ぎました。それだけ関心の高いテーマであるということですよね。最後に、講師の河岸さんが口を酸っぱくしてくり返しお伝えしてくれた言葉を紹介します。
「自分の命を守るために何をするか!?」
常にこれを基本軸にして防災行動を考えていってほしいとのことでした。今回、参加された方はとっても得をしたと思います。この誌面では紹介しきれない有益な情報を共有できましたから・・・。
みなさんも日ごろから、「我が家の防災」について意識的に考え備えをしておくことを心からおススメしたいと思います(^^)/
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