
子どもたちに人気の『鬼滅の刃』。私もよく映画を見に行ったことがあります。
校長時代には、鬼滅の刃の柱たちのネクタイを身に付けて、玄関先に立っていました。子どもたちが興味を示すからであり、不登校傾向の子も来校しやすくするためです。
私は、一つ不可解に思っていたことがありました。
<どうして、鬼滅の刃の時代背景が〝大正時代〟なのか?>
これがずっと私の疑問として、心の片隅に残り火のように、くすぶり続けていたのです。
ところが、愛読月刊誌『致知』の藤原正彦氏(お茶の水大学・名誉教授)の論文を読んで、ハタ!と気づきました♪

「ああ、分かった!鬼滅の刃の時代背景が大正時代の理由が・・・!そういうことだったんだ!」
藤原氏は、こう述べています。
「明治20年代までは、日本人の美質、すなわち高い道徳性が維持されていた。しかし、明治後半から西欧文化への傾倒ぶりが顕著化し、大正初期になると、日本全体が〝欧米崇拝〟に傾いてしまった。そして、大正デモクラシーへとつながり、現代のグローバリズムやポリコレというように西欧の思想に染まりやすい日本人になってしまった」(松下が藤原氏の文章をカンタンに要約しています)
この論文を拝見し、私は『鬼滅の刃』の時代背景が大正時代であったことを瞬時で思い出したのです。
ここからは、私の勝手な推測です。直感と言ってもいいです。私見ですので、聞き流してもらっても結構です。
この『鬼滅の刃』では、主人公・竈門炭治郎を中心に、弱きを助け、強きをくじく、武士道精神にもつながる日本の古き良き時代の〝精神美〟が映し出されています。しかし、大正時代を契機に、日本全体が、いわば〝西欧かぶれ〟になってしまった・・・。日本の〝精神美〟が、この大正時代を契機に衰退の一途をたどることになってしまったのです。
それを風刺するために、この漫画の作者である吾峠呼世晴氏は、『鬼滅の刃』の時代背景をあえて大正時代にしたのではないか!?
それが私なりの勝手な解釈です。
今、世界は混沌と激動の情勢にあります。そんな時こそ、和を尊び、惻隠の情やもののあはれ、勇気、誠実、礼節を重んじる〝日本の精神性〟が、世界平和と秩序をもたらす希望の光になると、私は考えています。
嬉しいことに、日本の漫画は、今や世界的な人気と支持を得ています。その人気の秘密は、日本の漫画に貫かれている、〝精神美〟である「正義」にあります。
だからこそ、
「日本の漫画は世界を救う!」
と半分本気でそう思っています。
つまり、日本の漫画やアニメを通じて、日本の〝精神美〟を輸出し、世界にいい意味で影響を与えることができるのではないか、というのが、私の主張です。
日本の漫画を通して、「日本精神」を伝え、広げていくことが、世界平和へとつなげていけるのではと考えています。
私のこの主張に賛同できる方は、ぜひ弊所のブログにご意見をお寄せください(^_-)-☆
ともに分かち合い、世界平和への日本の役割を見つけて参りましょう(^^)/
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