「おかいこさま」と呼ぶわけは!?

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 昨日、白山市内の山奥のある小学校に訪問してきました。全校集会プレゼン『船中八本』が予想以上に好評でお届けに行ったわけでしたが、その時、校長室の近くにおいてあったのが、この写真です。そう、桑の葉を食べている〝カイコ〟です。

 そこの校長先生が、「ぜひおカイコさまを見ていってください」と勧められたので、帰り際、あわてて戻り、思わず写メをパシャリ♪

 カイコに「様」をつけるのはなぜ!?明治政府が殖産興業で勧めた「製糸工場」で近代工業を支えたのが、生糸のもとをつくるこのカイコ。製糸工業を支え続けた〝産業の米〟ともいうべき生糸製品をつくってきたこの蚕に敬意を表して「カイコ様」とつけたのではないか、と思い、家に帰ってネットで調べてみました。

 私の予想は、当たっておりました。「古事記」「日本書紀」にはすでに、蚕が登場してきており、〝おしらさま〟と呼ばれていたそうです。

 そこの校長先生が、「ぜひカイコ様をなでてみてください」と言われたので、素直に撫でてみました。(正直おっかなびっくりでしたが…)

 何と、すべすべ! まさにシルクのような肌触りにビックリしました!!

 「ねえ、スベスベしてて、とっても可愛いでしょ!」とほほ笑む校長先生のあどけない少女のようなお顔を拝見し、これまた感動・・・! ここの校長先生は、ホントに地域を愛し、地元のヒトやものを誇りに思っていらっしゃるのだなあとしみじみ感じました。

 おカイコ様は、数千年の歴史の中で、ヒトに飼われないと生きられない生物種になっているそうです。野生に放つと、白い体は害虫や野鳥の恰好の餌食になってしまうし、成虫しても飛べないとか…。

 ヒトとともに生き抜いてきた歴史のもつ昆虫・カイコ様。シルクが日本産業を支えた歴史を改めて学び直しできたひとときでした。

 

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