原爆投下で戦争は早く終わったというのは本当か!?

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 アメリカ人の8割は、日本への原爆投下を正当化しています。

 「原爆投下をすることで、戦争を早く終わらせることができたのだ」

 「さらなる犠牲を増やすことなく終えることができたのだ」

 残念ながら、日本人ですらその意見に流されている人が多いように感じます。

 しかし、ほんとうにそうなのでしょうか。実は、アメリカの『フォーリン・ポリシー』というニュース誌によると、それは明らかに過ちであることを指摘しています。

 実は、長崎の原爆投下が実施される9日(午前11時過ぎ)の前の時点で、日本の御前会議における〝ポツダム宣言の受諾〟が決まっていました。その原因は、原爆投下ではなく、当時のソ連の参戦が一番の原因でした。これまで『日ソ中立条約』でソ連は日本への侵略はないものと踏んでいました。ところが、突然この条約は破棄され、満州と南樺太を侵略されたのです。あと10日もしないうちに、北海道まで侵略されるという危機感が、ポツダム宣言受諾の一番の原因だったのです。

 原爆投下が戦争を終わらせる効果があったのだ、という正当性はありませんし、逆に、この原爆による大量虐殺を正当化するプロパガンダであると見た方がいいでしょう。

 そして、前号では、「2発の原爆は日本を実験台として試したかった」という話を書きました。それに加えて、アメリカが原爆を落としたかった理由がもう一つあります。それは、日本への侵略を意図するソ連へのけん制です。このままソ連の日本への侵略が進めば、日本は社会主義国化されてしまうという危機感から、〝米ソ冷戦〟の幕開けとして、原爆が落とされたという面もあることを付け加えておきます。

 悲惨なのは、日本です。原爆で亡くなった20数万の民間人の命はどうなるのでしょう。しかも、当初、2発目の原爆は、長崎でなく、小倉が標的でした。しかし、その原爆当日の小倉上空は曇りで視界が悪く、取りやめとなり、長崎が選ばれました。皮肉なことに、当時の長崎は大浦天主堂があることからもお分かりの通り、日本最大のクリスチャンが多くいる都道府県でした。そこへ、当時最大のクリスチャン国・アメリカが、長崎原爆を投下したパイロット全員がクリスチャンでありながら、クリスチャンの一番多くいる長崎を大量虐殺したのです。

 この事実をアメリカ軍部は認めています。しかし、日本には広く伝わっていませんし、日本メディアは伝えようとしません。戦後まもなく敷かれた「プレスコード」が今も色濃く影響しているからでしょう。

 歴史の真実を見ようとしなければ、このような事実は見落とされてしまいます。日本人が真に目覚めるためには、〝歴史の真実を知る〟という意識がないとなかなか難しいと思います。

 今必要なのは、「歴史の学び直し」。そのお手伝いを弊所ではしていきたいと考えています。学校のミカタをするとともに、日本人の意識を立て直すことも同時に進めていく。この二刀流が、弊所の志ということを改めて表明しておきたいと存じます。

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