咸臨丸の意味から「易学」の奥深さを知る!?

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 盆休みは、墓参りと読書に尽きる・・・。私は昔からそうしてきました。これまでずっと読みたくて読めなかった本『予測不能の時代』(矢野和男著 草思社)をむさぼり読みました。

 いずれ詳しく教育現場に役立つ形でまとめたいと思いますが、これから役立つ本に間違いないと私はこのブログを読んでいる皆さんにはイチオシの書籍です。ぜひ手に取って読んでみてください。

 さて、幕末の歴史大好きオジサンの私の心をくすぐったところは、実はこの写真にある〝咸臨丸〟の名前の意味が、何と「易学」から来ているという点でありました。

 勝海舟は、いや当時の武士たちは、四書五経を含めた儒教にまつわる「易学」は常識でありました。〝咸臨〟の意味も易学の素養があれば、すぐわかるのですが、私は素養も何もないので、その意味を初めて知って感激~♪

 では、その意味とは・・・。

 〝咸臨〟の「咸」は、「言葉を超えて世界や宇宙と響き合うこと」を意味します。

 〝咸臨〟の「臨」は、「可能性を見つけたら、迷わず全身全霊で跳躍すること」を意味します。

 二つ合わせると、「咸臨丸とは、言葉を超えて世界と響き合うべき幕末という今だからこそ、可能性をわずかでも見い出したら、全身全霊で跳躍するつもりで、アメリカに渡って学んでいくための船である」ということになります。

 幕末に幕府が2隻目に軍艦を持った船が、咸臨丸です。ちなみに1隻目が、〝観光丸〟です。この「観光」にも易学的な意味があります。

 「観光とは、その土地の実態を見ることを通して、そこに住むリーダーの人徳を知ることができる」という意味だそうです。私たちが日常的に使っている「観光=旅行でのみどころスポット」ではなく、そこに住む人の人徳を観る、という奥深い意味がある、ということに気づけたことも大きな収穫でした。

 予測不能な時代だからこそ、2000年以上も前から続く「易学」は、変化を読み解くコンパスになるのではないかと私は思いました。歴史を知ることは、未来を見つめる手掛かりになりそうな予感をしたお盆のひとときでした。

 

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