モラロジー道徳教育研究会での学び②

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 前回に引き続き、モラロジー主催の道徳研究会での学びについて投稿いたします。

 第2講としまして、二宮尊徳の7代目にあたる〝中桐万里子〟さんの講演は、私としてワクワクしながら、その中身を待っていました。このブログでも以前紹介させていただきました通り、倫理法人会でのご本人の講演内容は、「経営者向け」のものでした。しかし、今回は、「楽しく学ぶ道徳の授業」というタイトルだったので、教育者向けのもの。果たしてどんなお話をされるのだろうか、と興味津々で、彼女の話を待ちわびておりました。

 教育者向けのものであっても、あえて先祖にあたる「二宮尊徳」の生きざまにちゃんとスポットを当てて、現代の道徳授業に必要なことをコンパクトに、かつ納得のいく形で講話されてくださったことに深い感銘を受けました。

 ① 二宮尊徳は、必ず貧困に喘ぐ武士や農民たちに、「真なる願いに迫る問いかけ」をしていたこと

   = 道徳の授業における「深い学び」とは「深い願い」に迫ることと同じことである

 ② 村の復興・まちおこしに必要なことは「一人一人が主役になること」である

   = 道徳の授業も、生徒一人一人が主人公であること

 ③ 自分なりの「深い問い」に対する「自分なりの答え」を考えることが、主体的な学びであること

 中桐先生は、何度も繰り返し「多様な社会になると、答えは一つではないが、何でもアリの社会ではない」「答えは必ずある。幾通りもある!」という姿勢が大切であることを力説していらっしゃいました。まさに、道徳の授業は、そうあるべきです。

 今までの社会は、「弱肉強食、競争の中で一番をめざす社会」だったかもしれないが、これからは「一人一人が何かを生み出し、つながっていく(協働)一流をめざす社会」になっていくことが必要である、とおっしゃっていました。

 〝競争〟ではなく、〝共創〟へ。〝一番〟でなく〝一流〟へ。そんな社会になっていくように、学校現場においても、全教育課程の中で子どもたちを育んでいくことが求められているのだなと痛感した講演でした。

 暑い夏の中、3時間以上にも渡る中身の濃い学びを得た研修会に参加できたことを心より感謝申し上げます。

 

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