働き方改革の一歩は「当たり前」を疑うことから!

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 令和6年度の新学期が始まりました。この写真のように、学校現場の人が笑顔で働く毎日であってほしいと願うのは、多くの校長先生や教頭先生の強い願いであると思います。

 先日、とてもショックだったのは、私が校長時代に勤めていた若い先生が、3年目を経験する前に退職したということを聞いたことです。

 あんなに明るく元気で、ハツラツとしていた子が・・・。子どもにも保護者にも信頼を寄せていた子がどうして・・・。精神的な疾患でもなく、職場の人間関係も良好だったのに・・・。

 当時の学校現場の管理職の方から聞いた話では、辞めた理由はとどのつまり、次のようなことでした。

「いつまでも終わらない仕事。土日もずっと学校のことを考えている。これって、何か違う気がする」

 同じ若い年代の子は、5時で帰っている。土日は、旅行やショッピングに行っている。ライフワークバランスが、とれていないことへの疑問と本当の生き甲斐や生き方への自分探しが、心の中で湧き上がり、今ならまだやり直せるという思いで辞めたということでした。

 このような思いを抱く若い教員は、今後も増え続けることかと思います。何のために教師になったのか、どうして教職を志望し、どんな教師になりたいのか・・・その自問自答は、教員になって2年や3年ですぐには分からないものです。私自身、35年間の教師生活で、「こんな先生になりたい」と確信できたのは、40代になってからですから・・・。

 ただでさえ、人手が足りない学校現場で、夢と希望を持った若い先生が、どんどん辞めていかれては、学校現場は持ちこたえることはできません。ただでさえ、心の折れやすい若い人たちを支えていくには、どうしたらよいか!?

 そんな折、「認知科学」と「IT環境」とを組み合わせた〝業務改善〟を生業にする会社の若手社長と会談することができました。2時間半、語り合った結果、次のことが身にしみてよく分かりました。

 ・「できて当たり前」を疑うことからしか、働き方改革は始まらない!

 ・教材研究ですらままならない若い教員に、「メール」「Zoom会議」「保護者対応の電話」「教室での事件の報告」といった当たり前にある業務すら、若い先生やベテランの鬱気味な先生にとっては、負担でしかないこと

 ・やるべき事柄が多すぎて、仕事の優先順位がつかない人が、想像以上に多い実態に管理職は気づくことが大事であること

 人間は、4つ以上の情報や仕事を抱えると、すでに「情報過多」の状況になってしまうと、その業務改善の社長はおっしゃっております。認知科学的にも立証されているとか・・・。

 私のような昭和の人間は、メールやFAX、管理職への問題事項の報告、県への報告などの業務は、当たり前だと思っていました。しかし、その「当たり前」を疑うことからしか、働き方改革は進まないことを痛感したのです。

 では、どうするか。どうしたらよいのか。弊所は、その業務改善の社長とともに、次のような提案を学校現場の方に投げかけたいと存じます。

情報過多な職場の状況を、「可視化できるソフトウェアとマネジメント手法」を提供することで、業務改善を促進するお手伝いをすること

 具体的に言いますと、業務の進捗状況を可視化できるエクセルの活用と業務改善のためのマネジメントを行うことで、グッと改善できるのです。

 まずは、モデルケースをつくりたいと思います。個々に合った支援を考えています。無償で行いますので、興味のある方は、ぜひ弊所までお声かけください。業務改善の社長さんと一緒に、学校まで伺います。遠慮なくご連絡ください。お待ちしております。

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