金銭教育について考える③ ~「稼ぐ力」を身に付ける~

この記事は約2分で読めます。

 有名大学や一流企業への就職というエリート街道は、今や過去のゴールドロードとなりました。

 せっかくいい大学へ入っても、せっかく一流企業へ入っても、途中で心が折れ、途中退学や休職・退職のいかに多いことか・・・。今の若い人に一番欠如しているのは、「折れない心」「立ち上がる力」です。実は、それが、今回の命題である「稼ぐ力」につながります。

 親がこどもに与えるものは、「お金」や「学歴」ではありません。

 どんな状況になっても、「こころが折れず、乗り越えられる力」こそ、与えていくべきなのです。

 そのためには、子どもの興味・関心を持ったことに着目し、それを邪魔することなく、応援し伸ばしてあげることです。これはすなわち、自分の得意分野で「稼げる力」になるからです。

 今、親から巣立てない子ども、自立できない子どもが増えています。親の年金にすがって生きている50代以上の方もいるくらいですから・・・。

 人生は「選択」の連続です。自分が選んだものに対しては「責任」を持つことが大切になります。その責任感をもたせていく繰り返しが、〝自立心〟を育てる良き訓練になります。

 私の知人である人勢育成・メンタルコーチで有名な飯山晄朗氏から教わった「選択の基準」をお伝えしましょう。選択の基準とは、「やるか」「やらないか」の基準です。

 次の6つがあります。

  ① 安心していたい(不安から逃げたい)

  ② ワクワクしたい(退屈はイヤ)

  ③ 認められたい(バカにされたくない)

  ④ 誰かとつながっていたい(嫌われたくない)

  ⑤ 学びたい 成長したい(痛みを伴っても、お金を払ってでも)

  ⑥ 貢献したい(見返りを求めない 誰に知られなくても)

 これらの6つの中で、「自らの運命を引き寄せていく」「自分の運命を変化させていく」選択基準は何番だと思いますか。

 それは、②番と⑤番です。心がワクワクし、学びたいという意欲こそが、「稼ぐ力」の源になります。だからこそ、親は子どものワクワクする気持ちや学びたい、成長したいことに熱中できる環境を整えることが、「稼ぐ力」となり、金銭教育の根っこになると私は考えています。

コメント

タイトルとURLをコピーしました