倫理法人会への参加・パート3♪

ブログ
この記事は約2分で読めます。

 石川県倫理法人会の単会への行脚が続いています。今回も経営者モーニングセミナーで深い学びを得ることができました。

 その方は、父親から受け継いだ会社を精力的に運営していらっしゃる社長さんでした。お父様とは、会社を受け継いで間もなく、他界され、「もっとオヤジと話しておけばよかった」「もっとオヤジと夢を語り合える間柄になっておけばよかった」という言葉が印象に残っています。

 お父様を〝あこがれ〟として邁進してきたのに、いざ社長を受け継いだ途端、模範となる方を亡くし、無我夢中で会社経営を行ってきた道のりを思うと胸が熱くなりました。そして、会社運営も軌道に乗ってきた矢先、若い社員が二人も辞めるという事態に・・・。

 学校においても、新採の先生が学校を辞めていくという事態が発生すると、それはもう職場内に激震が走ります。子どもへの動揺、保護者への信頼回復、そして何といっても新採の先生自身へのアフターフォローやご両親への配慮も欠かせません。職員の補充をしようにもなかなか講師はおらず、その学級への職員同士でのフォローもしていく必要が生じます。

 そう考えますと、会社の若い職員が二人も辞めるというのは、やはり相当なショックであろうと思います。

 その社長さんは、実践として〝くつをそろえる〟ことから始めたそうです。職員のくつの脱ぎようをみるだけで、「自分は職員を見ているようで見ていないことに気づかされた」との言葉。向き合うことの大切さを痛感させられたとのことでした。

 私も校長時代、ほぼ毎朝、児童玄関の下駄箱を見て回ってました。登校ズックの入れ方、脱ぎ方、かかとの様子などを見るだけで、その子の日常の様子が見えてきます。ただし、職員の下駄箱まで見ることはありませんでした。職員の下駄箱のふたを開けてまではさすがにできなかったですね…。その代わり、職員室の机の上の様子、教室の掲示物や整理整頓の様子などから、先生一人一人の個性と向き合うことはできたように思います。

 「職員一人ひとりと向き合うこと」「自問自答のくり返しの中で、自分の中に〝芯〟をつくること」

 2人の職員の辞職をきっかけに、この二つの大きな学びを得た社長さんは、〝辞めていった社員が戻りたくなる魅力あふれる会社〟にすべく、日々精進を続けていらっしゃるとのことでした。

 「経営」とは、毎日の「自分見つめ」の連続の中にこそ、会社の真なる継続と発展があるとしみじみ感じさせられたセミナーでした。業種は違えども、同じ「経営」に携わる者として、日々学び、日々精進し、日々感謝の思いを周りにお届けしながら、歩み続けていきたいと心から思えたひとときでした。

 講話された社長さん、本当にありがとうございました。ますますのご発展を心より祈念申し上げます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました