今日もアジサイの花がみずみずしい輝きを放っています。
さて、ここのところ、集中的に石川県倫理法人会の経営者モーニングセミナーに参加しています。それはなぜか。経営の学びが半端なく楽しいからです。
今回は自動車関連の社長さんのお話でした。この方は、父親から受け継いだ会社のスタートが、すでに超過債務の中、必死で債務を乗り越え、黒字体質の会社へと変貌させた敏腕社長さんです。
働けど働けど、債務超過が減らない日々の中、倫理法人会の会長より次の言葉を言われたそうです。
「心の勉強をしなさい!」
心の勉強とは、「徳を積む」ということ。経営の軸は、実は「徳」にあります。これが縦軸。才能や技術は横軸。〝才能は徳に及ばず〟という名言があるように、縦軸の「徳」がない限り、いくら才能や優れた技術があっても、ブレるばかりで経営は成り立たないという鉄則があります。
「経営力とは、すなわち総合的な人間力をいう」
「人間力とは、①無知の知 ②向上心・自己成長力 ③感謝力 の3つをさす」
経営がウマくいっていると思うところに傲慢さが生まれます。①の〝無知の知〟という謙虚さと学ぶ姿勢が、社長としての器を広げます。
では、徳積みとは、どのようなことをしていけばよいのか。この社長さんは、例えばとして次のようなことをおっしゃられました。
「月に1回、墓参りをすること。その際、お墓を掃除するときは、亡くなった父親の背中を洗い流すよ うな気持ちで洗うんですよ」
私は、月に一回は墓参りをしていましたが、〝背中を洗い流す〟ような気持ちの込め方までは至りませんでした。まだまだ精進や心構えができていないと痛感させられました。
最後に、次の言葉が私の心に深く残ったので、紹介したいと思います。
「他人と過去は変えられない、とよく言われる。しかし、〝感謝の思い〟があれば、その他人も過去も変えることができる」
スコーンと腑に落ちた言葉でした。やはり、経営者として、〝感謝〟の重みを今一度、かみしめたいと思います。
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