永続可能な会社経営の秘訣とは!?

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 今週、『日本で一番大切にしたい会社』という50万部を超えるベストセラー作家である、法政大学教授・坂本光司氏の講演会に参加してきました。

 会場は、会社経営者240名以上の超満員の熱気にあふれかえっていました。

 冒頭、次のようなショッキングな内容が・・・。

  ・今後20年内に労働人口が1500万人減少する

  ・いずれ社員の奪い合いが始まる(お客がいるのに提供する社員がいない現象が発生)

  ・5人に1人は「今の会社をやめたい」「転職したい」と思っている

 確かに学校現場もそれに近い状況になりつつあります。特に、若い先生方は「転職しようかな」という思いを持っている人が職場に1~2人はいると思っていた方がいいでしょう。

 坂本氏は、このような時代だからこそ、「経営者は社員第一主義を提示するべし!」と強く訴えられていました。社員満足度の高い企業は、転職希望者はほぼゼロであり、業績低迷はありえないと力説。近江商人の〝三方よし〟ならぬ、〝5方よし〟を主張されていました。その〝5方よし〟とは次の通りです。

  ①社員とその家族を大切にすること  

  ②社外社員(協力企業)とその家族を大切にする

  ③現在の顧客と未来の顧客

  ④地域の社会的弱者(障碍者、高齢者など)

  ⑤株主や支援機構

 この5つの順番が大切なのであり、そこには「利益」の一文字も書かれていないことに着目してほしいと思います。学校で置き換えれば、「社員」⇒「教員」、「社外教員」⇒「支援員や調理員、公務士さんなど」、「顧客」⇒「子ども」、「社会的な弱者」⇒「特別支援を要する児童と保護者」、「株主・支援機構」⇒「教育委員会・保護者」と変換してみれば、わかりやすいのではないでしょうか。

 これをご覧になっている校長先生方は、職場の先生方をどこまで大切にしているでしょうか。先生を大切にするとは、どのようなことをいうのでしょうか。そこの自問自答を始めることから、これからの学校経営がリニューアルするのではないかと私は思っています。

 思いつくまま、私なりにキーワードだけ列挙すると・・・。

 「迅速な悩み解決」「何でもいえる自由な雰囲気」「効率化された事務処理環境」「要望に迅速に対応する実行力」「残業時間の軽減の工夫」「いつも見てくれている観の醸成」「失敗をカバーするリカバリー体制」「人的環境の整備(人事配置や補充など)」・・・まだまだありそうですね。

 最後に、〝人間力とは何か!?〟という会場からの問いに対して、坂本氏は次のように答えられました。

 「正しく生きる力 = 世のため人のためになる生き方・生きる力」

 この力を醸成していくためには、やはり「徳」を高めることが必須である、というお話でした。

 「徳」を高め、磨くこと。それは当たり前のことを当たり前にし続けること、感謝の念で行動すること、すべて「自分ごと」としてとらえること、などから始めることではないかと思います。

 日々自分をふりかえる習慣を身につけることで、「徳」が少しずつ少しずつ身についていくのではないでしょうか。

 瞑想して、己を見つめる。そのために、校長室は広くできていると私は思います。1日のどこかで瞑想する習慣、己をふりかえる習慣をおススメします♪

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