輪島の曹洞宗のお寺で座禅体験および精進料理をいただく機会を得ました。
座禅は、股関節を痛めており、椅子に座っての体験で勘弁してもらいました。精進料理は、おかゆとこの写真にあるような料理をいただきました。私のイメージは、おかゆにお塩をかけて食べるくらいの覚悟というか、そんな思いでいたので、このような豪華というか、バラエティに富んだメニューに正直驚かされました。
けっこう満腹感を味わった食事でしたが、最後にお漬物一切れを残して、お椀やお皿をお湯で湿らせ、その残したお漬物一切れでお椀やお皿をふき取りながら、最後にその漬物を食べて終わりにするという合理的というか食べ残しの少ない省エネな終わり方に感動しました。
せっかくなので、この禅寺で学んだ「五観の偈」を紹介しておきたいと思います。
1 功の多少を計り、彼の来処を量る・・・目の前の食事に費やされた手間や時間を考える
2 己が徳行の全欠を忖って供に応ず・・・正しい生き方ができたか反省してこの食事をいただく
3 心を防ぎ過を離るることは貪等を宗とす・・・執着や自己中心的な行いから離れていただく
4 正に良薬を事とするは形枯を療ぜんが為なり・・・身を保ち心を養う良き薬としていただく
5 成道の為の故に今此の食を受く・・・御仏の教えに目覚めて生きるためにこの食事をいただく
どれも深い自分の見つめ直しから、食というものをいただく〝洗心〟の思いの大切さを味わうことのできたひとときでした(合掌)。
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