白山市の小学校では、11月の教育ウィークで一斉に「俳句」を書くことになっています。それほど白山市の千代女は有名ということになるのですが、では、どこまで有名と言えるのか!?
それは、意外と知られておらず、知る人は少ない。
千代女のすごいところ。それを以下に列挙します。
① 町民の娘ながら、彼女が17歳の時に、松尾芭蕉の10大弟子のひとり各務支考(かがみしこう)がわざわざ松任の千代女宅に訪ねてきた。そして、彼女の俳句を見て「あたまから不思議の名人」(最初から不思議なほどのッ俳句の名人だ!」と言わしめた。
② 23歳のとき、伊勢派のトップ(伊勢派とは俳諧の流派のひとつ)の中川乙由(おつゆ)に弟子入りし、さらなる俳諧の腕を磨く
③ 52歳で尼となり、さらに俳諧の活動を広げ、狩野派の画家と俳句とのコラボを行う
④ 61歳で第11次朝鮮通信使の土産物として、千代女の俳句の書かれた掛け軸・扇子が寄贈される
⑤ 62歳で「千代尼句集」を発刊。京都や江戸で再版数を重ね、さらに有名となる
千代女俳句館の学芸員の方は、次のように千代女のことを語っていました。
「松任というこんな片田舎でありながら、町民で女性という身でありながら、俳句の世界で全国から多くの俳人や画家が訪れ、出版物も出し、一世を風靡するということは、普通はあり得ないことです」
昔は、ネットもなければ、交通網も徒歩か馬でしかなかった時代に、俳諧というスポーツで言えば、
〝文学のゴルフ〟ともいえる世界で一流を誇った千代女は、やはりすごい人だった!と言わざるを得ないと思います。
さあ、この千代女を扱った授業を、4年生相手に実施します♪ 乞うご期待♫
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