毎月送られてくる『致知』の特集で、矢野優子さんという、川崎市の〝風の谷幼稚園〟園長さんの言葉に心がビビッときました。
その言葉とは、次のようなものです。
「乳児に食べ物を与えたあと、〝ちょっと待ってね〟という言葉をかけるようにしました。(中略)また、2歳前後でおむつを外すとき、〝おしっこ出るね。ちょっと待ってね〟と声をかけます。この言葉がけで子どもって自分でガマンできるようになるのです。」
「今の若い子たちを見ていると、自分を律することができず、気分で動く人が多い傾向にありますよね。それは幼児期に行動基準を教えられなかった結果だと思えるのです。」
ウーン、同感、同感!と大きくうなずいてしまいました。
私は中学年を6回担任したことがあります。(3年生4回、4年生2回)その中学年の児童相手に、いつも声掛けしてきた言葉があります。
「ちょっとのガマンが、〝協力〟することにつながるんだよ」
たくさんガマンは要りません。ちょっとガマンすることで、みんなが笑顔になることを実感させることで、少しずつ「自律」する気持ちを育んでいくとことにつながると考えています。
現在、92校の学校を回ってきました。子どももそうですが、保護者にも「自律」する気持ちが感じられない傾向にあります。
残念ながら、「今だけ、金だけ、自分だけ」の3拍子そろった自己中毒に陥っている方が多いようです。学校現場は、とっても困惑しています。
ちょっとのガマンが、自律につながることを、声を大にして言いたいと思います。
デジタル社会、スイッチ一つですぐに結果が出る社会、損得で善悪を判断してしまう社会からの脱却。それには、やはり教育しかないと思うのです。粘り強く、人間社会における真理と善悪を教えていくことこそ、教育界に課されたテーマの一つだと考えています。
このブログをご覧のみなさん、ともにがんばってまいりましょう。教育の意義はまさにこれからの実践と活動にかかっています(^^)/
コメント