chatGPTを教育現場に持ち込むメリットとは!?

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 昨日、AIを活用したソフトを開発して起業しようとする若者と話をしました。今後、AIにとってかわられる職業が49%にも上るという話はよく聞くと思います。

 では、私たち教育現場はどうか。私のような現役を去った古い人間は、当初「そんなものに頼っていたら、教師の教材開発力や授業力が落ちてしまう!」「自分の頭で考えない人間が増えて、思考停止人間が増えてしまう」といったアレルギー反応が出てしまいますよね。

 私もずっとそう思っていました。教育現場で生成AIを持ち込むなんて、もってのほか!と聞く耳すら持たないタイプでした。私自身、指導案づくりや教材開発では、先輩諸氏からたたき上げて鍛えられた教師として自負していましたから、コンピュータに任せるなんてとんでもねえ!と思っていました。

 でも、今は果たしてそうかな、と思うようになったのです。この記事の冒頭にある絵を見てください。これもAIが作成してくれたものです。私が、「こんなイメージで作成してほしい」と命令文を入れ込むと、4種類ほどイメージ図を作成してくれるのです。気に入ったものがないと、さらに命令文を詳しく入れ込みます。こんなふうにです。

 GPTと未来社会 ⇒ デジタルと人間 ⇒ 共存した社会 ・・・

 すると、そのイメージに沿った画像がでてきます。これをくり返すことで、自分の想像していたものに徐々に近づいていくのです。

 ここでふと気が付きました。ChatGPT を代表とする生成AIは、決して人間の能力をすべて奪うものではないなと・・・。具体的に次のような能力が、AI活用には必要となると私は考えます。

 ①ゴール設定のイメージ力  

 ②ゴールに近づくための質問力  

 ③質問を高めるための語彙力

 これら3つは、AIに直接アプローチするために必要な力ですが、そのバックボーンとして、次のような力も必要となります。

 ④本物と出会う・ふれ合う経験 ⇒ 感性の力

 ⑤よきイメージを膨らますための良書との出会い ⇒ 読書力

 ⑥よきアイデアを引き出すためのコミュニケーション力

これらの力が備わってこそ、よりよい形でAIを活用できるのではないかと私は考えます。

 今年1年間、92校の現場を見て回ってきました。若い先生にとって、教材研究・授業づくりが宝の時間です。しかし、生徒指導や保護者対応に追われて、その宝の時間が奪われているという過酷な現実があります。

 基礎基本として、ゼロから指導案づくりを叩きこむことは否定しません。しかし、明日の授業すら考えることのできない現実がある中、よりクリエイティブな実践をするためにも、少しでも時短をして、指導案づくりぐらいは、生成AIを活用することはやってもいいと私は思うのです。

 たとえいい指導案ができても、それを子どもに降ろすには、「授業力」というものが要ります。そこは、AIに代わってもらうわけにはいきません。(動画を撮って分析することはAIならできますが)ナマの人間同士の関わり合いの中でしか育たないものがありますから・・・。

 先輩のいい授業を見る、授業検討会でよき授業とは何かを学ぶ、これらの経験値を積み重ねる中で、教師の授業づくりは質を高めていきます。質の高まりととともに、授業のゴールイメージが鮮明となり、AIに質問していく言葉も、当然研ぎ澄まさせていくはずです。

 松下教育研究所は、教育委員会ができないことにチャレンジしていきます。みなさん、いかがでしょう。教育現場に生成AIを組み込んで、ブラックな現場を少しでもゴールドに近づけていきませんか。その提案を弊所ではし続けていきたいと思っています。混沌とした中から、光を見出すことが弊所の大切な仕事と思って、ただ今、AI活用を模索し研究中です(^_-)-☆

 これからの展開を乞うご期待してくださいね(^^)/

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