前回では、「心が折れず乗り越える力」「自分の選択したものに責任を持つ大切さ」をお伝えしました。
今回は、「比べない力」こそ無敵であるという話です。
親としては、頭で分かっていても比べてしまいます。「お兄ちゃんと比べて〇〇だ!」「近所のあの子はあんなにがんばっているのに、アンタは何してんの!?」とまあ、ついつい比較してわが子のプライドを傷つけてしまいがちです。
次の3つを心得ていただければと思います。
① 順位をつけないこと
② 子どもの小さな成長にフォーカスして認めてあげること
③ 他人との競争ではなく、自分との競争という視点で成長を促す
そして、何よりも大切なこと。
それは、〝足るを知る〟ことです。比較してカリカリするのではなく、今のアナタでいいのです、今の自分でよいのです、という心境にカエルことが大切かと思います。
この〝足るを知る〟が、頭で分かっていてもなかなかできない、難しいことなのですが、ちゃんと歩ける自分、食事をまもとにとれる自分、ちゃんと運転して通勤できる自分、曲がりなりにも仕事があってそれで何とか生活できている自分・・・。
「当たり前」のことが、「当たり前」でないことに思いを馳せ、〝足るを知る〟心境を取り戻すことが肝要かと思います。
この〝足るを知る〟が、「謙虚さ」と「精進する(努力する)」という人間成長に欠かせない心の在り方に辿り着く基盤となるのです。
金銭教育は、単なる損得勘定に敏感になることではありません。人間教育を根底に置いたものであることが求められます。
次回は、「信用・信頼の違い」と「投資のリスク」について特集します。
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