能登大地震の復興への道 遠し・・・

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 5月に入り、七尾市内の小学校3校を回ってきました。その一つ、能登島にある和倉小学校の様子をご紹介します。現場がどのような状況にあるか、多くの人に知っていただきたいためです。

 この壁の亀裂を見てもお分かりの通り、校内のあちこちに亀裂が走っていました。応急処置でガムテープを貼って急場をしのいでいるというのが現状です。

外のグランドを見ると、ここにも地面に亀裂が走っており、子どもたちはグランドで遊べず、このままだと運動会もできない状況でした(´∀`*)

 中庭を2階から写メした様子です。ブルーシートの下には何があるのかと言いますと、この学校に避難した方々の汚物が地面の下にあるとのこと・・・。これから暑くなると、この地面の下の汚物から激臭が発生し、虫が湧き、ハエが飛び交う可能性があります。早く土そのものを入れ替えないと、子どもたちの学びの環境が、損なわれてしまいます・・・。

 正月の地震発生で、何と1400名もの方々が避難に殺到したとのこと。管理職が学校に訪れた時、すでに職員室に散乱した書類の上には、土足の足跡があり、校長室のソファには布団まで敷かれてあったと聞きました・・・。各教室にも布団が敷かれてあり、ひと家族がひと教室を占領している状況であったということです。

 あれだけの地震でしたから、無理もないとは思います。避難された方々を責めることはできません。しかし、あまりの校内の変わりようと使われように、校長先生は愕然としたそうです。

 あれから4か月あまり。よくぞここまで学校の学びの環境が取り戻されたものだ、と感心しました。校長先生は学校の再開に向けて、ありとあらゆる方々に協力を求め続け、叫び続けた・・・その成果が今の学校の様子に表れていました。

 しかし、まだまだ復興の道は険しいと痛感しています。被害の状況は市教委へ届けてはあるものの、修復の動きは全くみられないまま、新学期を迎え、この5月のGWに入っています。

 輪島や珠洲の学校、そして和倉温泉の復興の様子は報道でよく取り上げられていますが、この七尾市能登島の学校の現状はあまり取り上げられていません。ここの校長に伺うと、志賀町の学校もひどい状況なのに、ここもあまり取り上げられていないと不公平感を募らせていました。

 復興の道は険しいものの、各地域や全国の方々から励ましの声が多数寄せれているそうです。この掲示板に収まり切れないほど、応援のメッセージだけでなく、寄付も寄せられているそうです。

 「多くの方々の協力のもとでここまで来たことに、感謝しかありません」

 七尾市内の先生方も、ご自身の家が半壊や多大な被害に遭っている中にもかかわらず、子どもたちのために学びの環境を取り戻そうと必死で闘っています。

 どうかこのブログをご覧の皆様、能登への応援をよろしくお願い申し上げます。

 弊所・松下教育研究所も、微力ながら能登への応援・支援をしていきたいと思っております。

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