起業家には、定年がありません。60代過ぎても、70代、80代でも生涯現役を全うできます。そこが強みです。
自分のやりたいことが、皆さんのお役に立てることにつながり、それが自分の収入にもまることが、いかに素晴らしいことか。その喜びを伝えていくことが大事だと思います。
ある起業家がこう言っています。
「真の教育は、〝教える〟ことではなく、相手を〝変える〟ことである」
その通りだと思います。教育現場にいた私は、よく〝向上的な変容〟という言葉をよく使っていました。学校教育も、起業会教育も、どちらも子どもの〝向上的な変容〟こそ目指すべきです。
そこで大切になるのは、次の3つです。
① 見せる ② 教え伝える ③ 修正する
特に大切なのは、「見せる」ことです。よきモデルを見せていくことです。10回見せて1回出来るレベルだと思うこと。子どもはすぐにはできるようになりません。まずは、100回みせてやっと人並みにできるようになる、という覚悟で「見せる」ことを意識することです。
教師の世界もそうです。新採の先生は、どんな授業がよいか分かりません。だからこそ、先輩の先生の授業を見る。見ても分からない。だから、横でどこがいいのか、どこに価値ある教師の働きかけがあるのか解説する。そして、また見せる・・・。
このくり返しの中で、「価値ある活動」を見て盗むレベルになっていきます。
ですから、起業家精神を育てる第一歩は、モデルを「見せる」こと。数多く「見せる」ことです。
それは、売り場の様子、接待の様子、プレゼンの様子、などどこでも構いません。売れ線の最前線を「見せる」ことで、数多く何度も何度も「見せる」ことで、子どもはつかんでいきます。
料理人も大工の職人も、「見て盗む」ことが昔からの上達の秘訣でした。見ないと分かりません。「百聞は一見にしかず」です。
まずは、「見せる」こと。何度言って聞かせるよりも、「見せる」ことから始まります。
良き姿を「見せる」。学校現場も、企業も、そこは同じなのです。指導する側は、そこを意識することが大事かと思います。
次回は、② 教え伝える ③ 修正する について、特集します。
ご覧いただき、ありがとうございました(^^)/
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