石川県立夜間中学校・説明会に参加の巻!

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 昨晩(5/17)石川県立夜間中学校の学校説明会に参加してまいりました。

 この写真は、令和7年度から開設予定の「県立あすなろ中学校」の校旗です。夜をあらわす「三日月」とあすなろの「葉」を丸く合わせて「満月」になるという意味合いを持たせている、ということでした。

 場所は、県立金沢中央高等学校の校舎の3~4階を改修工事し、開校予定とのことでした。

 対象者:①様々な理由で小中学校を卒業できなかった方 

     ②不登校や病気等で十分な学びのないまま中学校を卒業した方

     ③日本の義務教育を受けることを希望する外国籍の方

 ここでよく誤解を受けるのは、「現在の中学校で不登校の人を受け入れられるのか」という点です。基本は、「受け入れられない」が、「相談する余地がある」とのこと。県外の夜間中学校で受け入れているところは、まだ1校しかなく、今後の検討課題ということでした。

 あと、次のような説明がありました。

 ・時間割は、17:45までに登校。4時間目まで実施(1限40分授業)、21時には下校。

 ・教科書や授業料は無料。教材費や交通費は自己負担(学割が使えるかは検討中)。

 ・対面授業が基本。TT体制で授業を実施。タブレットは、各自貸与される。

 ・学習したい内容と学年を選択してスタートする(3学年とコース選択がある)

 ・夏~秋まで体験入学  秋後半から冬に入学手続き(入学試験はなし)

以上のような説明のあと、デモンストレーション模擬授業がありました。県教委のメンバーが生徒役になり、「石川県の地理的な学習」をテーマに授業を提示してくれました。(くさい演技に苦笑・・・でもがんばってくださいました)

 このあと、質問タイム。何と12もの質問が飛び交いました。参加した私からは、次のような質問をしました。

 「端末機の持ち帰りはできるのですか?」

 「オンライン授業も考慮に入れているのですか?」

 「外国籍の方の言語の対応がどこまでできているのですか?」

 「人材不足の学校現場の中、果たして夜間中学校の先生方の確保がどの程度進んでいますか?」

 この4つ目の質問が、金子次長は気に入らなかったみたいで(笑)、説明会後に「松下、あんまり厳しい質問するなよ~」と苦言を呈されましたが・・・。

 質問コーナーで明らかになったことは、次の通りです。

  ・定期テストや宿題は基本的に実施しない(本人の希望があれば対応可)

  ・途中入学も可能

  ・長期休みは、県立中に準ずる(春休み、夏休み、冬休みがあるということ)

  ・対面授業が基本なので、オンライン授業は非常時に過ぎない(持ち帰りはケースに応じて)

  ・言語対応は、開校までに、できうる限り対応できるように準備する(翻訳機の導入も含めて)

  ・先生の人材確保は、とにかく教科の先生を揃えて、準備していく

  ・入学人数は、令和7年度スタート時、約30~40名を想定。ひとクラス10名前後の予定。

  ・学生証発行をする予定でいる(バス等の公共交通機関の定期購入時など)

  ・卒業時、高校受験等の指導は実現に向けて努力していく ・・・ etc.

 いよいよ開校まであと10か月あまり・・・。まだまだ検討すべき課題が多い感じではありましたが、20名ほどの関係者が集まり、積極的な質問タイムであったことを考えると、かなり関心度の高い教育事情であるということがうかがえました。

 今後も夜間中学校の開設に向けて、弊所は熱いまなざしを向けていきたいと思います。

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