負のループから抜け出すために!?

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 アジサイの美しい季節となりました。6月の週がスタートし、ある小学校の校長先生と対談しました。気が付けば、何と2時間も・・・。退職を控えた校長先生だっただけに、日ごろの想いを募らせながらの話が弾みました。

 話の中で、気になった言葉があります。

「今、学校は負のループの中から抜け出せないでいる」

 この〝負のループ〟とは何か。次のような流れになります。

    保護者対応・発達障害の児童への対応に追われる

             ↓

        教材研究の時間が削られる

             ↓

    授業の質が落ち、子どもたちの荒れが助長される

             ↓

     保護者の苦情や子どもの荒れへの対応に追われる

             ↓

     ますます授業の準備の時間が削られ、疲弊する

             ↓

  若い先生から病休・休職者が出始め、教員不足に拍車をかける

             ↓

   欠員を補うために、教職員の時数が増え、疲弊感が募る

             ↓

ブラックな職場に若い優秀な先生が減少し、ますます教育の質が落ちる

これが〝負のループ〟の一例です。対談した校長先生は、さらに言葉を重ねます。

「若い先生がどんどん増えていっているけど、その若い先生を指導するベテランの先生も減ってきている。教職員がこれまで培ってきた〝教師の文化〟〝確かな教育技術〟の伝承が途絶えてきていることを実感します。」

 弊所が主張する〝ブラックな学校をゴールドに!〟のゴールドな状態とは、のびのびと教材研究をし、明日への授業の準備を整えて、ワクワクした授業へ臨む教師の姿があちこちでみられる状態をいいます。

 その状態を生み出すためには、前述の負のループをどこかで断ち切るか、緩和する必要があります。

  ① 保護者対応・発達障害の児童対応の専門家の採用・充実化

  ② 教材研究・授業プランの効率化・汎用化

  ③ 教職員へのメンタルコーチングの充実化

などが挙げられます。

 弊所では、まずスクールロイヤーの体制化と保護者対応や学校課題問題解決チームの体制化を県教育委員会に働きかけております。また、各学校に合った時間割編成のお手軽ソフトの開発を手掛ける業者を模索中です(教務主任が助かるので)。

 現場を回るにつれて、学校のブラック状況が明らかになり、そこへの対応が見えてきます。弊社だけでは解決できないことも多々あり、様々な企業や関係者と連携して取り組んでいくつもりです。

 学校現場の先生方、いつでもご相談ください。何らかのアクションを起こして、少しでも問題解決の一助となるよう、今後も誠心誠意、対応してまいります。今後ともよろしくお願いいたします(^^)/

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